概要 当社の豊富な車載システム・IoTの開発ノウハウを活用し、自動走行向け遠隔運行管理システムおよびデバイス制御用ソフトウェアを開発することで、日立市の「ひたちBRT」の路線で行われた「ラストマイル自動走行の実証評価」をご支援しました。
開発の背景 求めるのはスピードと柔軟なシステム開発 当社がご支援を開始した2017年3月20日の「沖縄でのバス自動運転実証実験」は、日本国内初の路線バス型の自動運転実証実験でした。前例がなく開発当初に要件が固めきれないため、実証実験の中でハードウェア選定からネットワーク構築、実験用ソフトウェア開発といったシステム全体の構築・開発を行うもので、2か月半という限られた期間で完成させる必要もあり、スピードと柔軟性が求められていました。ラストマイル自動走行の実証評価(日立市)は、これまでの集大成として品質と安定性も求めるため、今まで以上のスピードと柔軟なシステム開発に加えて品質が求められる状況でした。
アプローチ スピード重視、だからこそ品質重視 当社組込み開発とIoTサービス開発の経験を活かした独自フレームワークを設計・実装することで要件変更やハードウェアの追加に柔軟に対応できるようにしました。「沖縄でのバス自動運転実証実験」の経験を活かし、高精度のシミュレーターを開発、利用することで実車を用いない高精度の単体試験を行い、高品質の開発を実現し検証期間の短縮に成功しました。 構成イメージ
施策による効果 独自フレームワークと高精度シミュレーターの開発によりスピードと品質の両立を実現 独自フレームワークと高精度シミュレーターの活用より、素早くより良いシステムへのアップデートを実現しました。「沖縄でのバス自動運転実証実験」以降、複数回の実証実験に続き「ラストマイル自動走行の実証評価」も期間内に成功を収めることができ、遠隔運行管理システム「Dispatcher」の有用性を確認することができました。
お客さまの声 自動運転バスの世界を創る良きパートナー システナ様には弊社として初めて実施した「沖縄でのバス自動運転実証実験」にて車内アナウンスや車内案内ディスプレイ等の車内サービスを開発していただきました。自動運転バスの車内サービスという世の中にないプロダクト開発であり、短納期でもあったため、多くの困難がありましたが、良いモノを作って実証実験を成功させるという想いに共感していただき、とてもスピーディーかつ柔軟にご対応いただけました。その後のレベルアップ開発では仕様通りに開発するのはもちろんのこと、足りない部分はご提案していただけるため、より良いシステムにすることができています。今後も自動運転バスの世界を一緒に創っていきましょう!